神戸新聞 ホーム 連載・特集 話題 17歳6カ月の愛猫が息を引き取る瞬間は、とても静かで穏やかで… 獣医師の私がたどり着いた「終末期医療」とは うちで飼っていたメインクーンミックスの雄猫「カッツ」が、12月30日に亡くなりました。17歳6カ月でした。そんなにびっくりする程の長寿ではないけれども、まあまあの長寿ですね。そして、健康寿命も同じ17歳6カ月でした。健康寿命とは、治療や介護によって日常生活が制限されることなく、通常通りの生活が送れる期間のことをいいますが、カッツは亡くなる3日前まで食べていました。 実は、カッツは血液検査をすると、2~3年前から軽度の腎機能低下がありました。しかし、生来食欲旺盛で何でも喜んで食べ、体重も減っていなかったので、特に治療はしませんでした。 よく、「獣医さんの家の猫は良いですね。しっかり治療してもらえて。」と言われるのですが、違います。昔から「紺屋の白袴」