日本最大の公募広告賞、第56回「宣伝会議賞」の応募締切がいよいよ大詰めを迎えている。多くの本数を書き上げてさらなる一本を目指す人、行き詰まって焦りを感じている人、さまざまな人がいるはずだ。そんな同賞を目指す人たちを応援するため、より良いコピーのつくり方を学ぶ無料特別講座が宣伝会議社にて開催された。 一次審査以降の作品がすべて掲載されているSKATをテキストに、数々の広告賞の受賞歴がある黒澤晃氏が登壇。聴講生にコピーづくりの最後のアドバイスを行った。 トップ作品の差は、0.01秒程度。 宣伝会議賞の一番の特殊性。それはコピーだけを審査対象にしていることです。ふつう広告賞ではコピーとビジュアル、戦略のすべてが評価の対象になる。けれども、宣伝会議賞ではそうした掛け算効果が期待できません。だから三次審査まで通過した作品を見ると、100メートル走でいえば0.01秒程度の差しかない。とはいえ、一次、二