自民党の圧勝となった2月8日投開票の衆院選。その陰で、候補者ポスターの剥がしや落書きといった違反が一部報じられていた。 だが、選挙の公正そのものを揺るがしかねない、より深刻な不正が約半年前に起きていたことは、ほとんど知られていない。昨年7月の参院選で、35人分もの投票用紙が無断で使われていたのだ。 大阪地裁は2月6日、公職選挙法違反で起訴された30代の男性被告人に拘禁刑1年6カ月、執行猶予5年の判決を言い渡した。被告人は、老人ホームの入居者らの不在者投票を不正に処理していた。 裁判で明らかになった手口は驚くほど単純で、「同じことが他でも起きていないか」という不安を抱かせるに十分な内容だった。(裁判ライター・普通) ●驚くべき選挙偽造の犯行内容 起訴状によると、被告人は当時、責任者として管理していた大阪府内の有料老人ホーム2カ所で、部下らと共謀のうえ、昨年7月の参院選において不在者投票制度を

