実は今回、「半ズボンは股下2~3センチなのに、なぜ“半”なのか」っていう疑問で、半ズボンのことを調べていた。あの丈の短さは、どう考えたって“半”なんてもんじゃない。 どうして、あの短さに半という単語があてられたんだろうかと。 調べてみて、僕の常識が間違ってたことに気づいた。 もともと半ズボンは、文字通り、丈が半分だったことを僕は知らなかった。 文化服装学院の朝日真先生に、話を伺った。 「今日では股下2~3センチのズボンも含めて半ズボンと呼んでいますが、この言葉が生まれた明治時代には、足首まであるものを長ズボンとし、膝までのズボンを長ズボンの半分の丈のズボン、つまり半ズボンと呼ぶようになったかと推測されます」 日本でひざ丈の半ズボンは、日清戦争(明治28年)の戦勝ブームの中で流行したとされる。欧米での流行を取り入れた形で、半ズボンの上はセーラー服。この服装は皇族をはじめとする上層階級の子供た