日本3大盆踊りに数えられる「西馬音内(にしもない)盆踊り」で知られ、歴史的文化財が多く残る秋田県羽後町。この「緑と踊りと雪の町」が近年、都市部の若者、特にオタクと呼ばれる人々から熱い視線を浴びている。羽後町が“萌(も)え”始めたその理由とは?(宮原啓彰) JAうごは今月、「あきたこまち」の新しい米袋パッケージの導入を決めた。「百貨店の雰囲気や客層が異なる」と都内の百貨店から、この袋のコメの取り扱いを断られたものの、ホームページ(HP)で予約販売を始めた22日から、わずか2日で600件近い申し込みが寄せられた。購入者は北は北海道、南は沖縄まで全国に及ぶ。 購入層は主に若い男性。従来の購買層から最も遠い存在だった彼らを引き付けたのは、新パッケージのイラストだ。 デザインは市女笠(いちめがさ)姿に稲穂を抱えた伝統的なあきたおばこ(秋田弁で10代後半の美少女を指す)だが、斬新だったのは少女が