1997年の29兆1000億円をピークに年々縮小する外食産業市場。これとは対照的に、順調に伸び続けるのが、調理済みの食品を家庭で食べる中食産業だ。夢の街創造委員会が運営する「出前館」は、そうした市場動向に即応して2000年10月に設立された、デリバリー専門ポータルサイトだ。 同サイトには、全国規模の大手飲食チェーンから、町の中華料理店や日用雑貨店、クリーニング店に至るまで、全国約7700店の店舗が掲載されている。出前・宅配受注代行サイトとしては日本最大級を誇り、月間ページビューは約2000万PV。「楽天デリバリー」や「ぐるなびデリバリー」といった競合サービスを圧倒している。 そのビジネスモデルは、チラシを撒き電話で注文を受けるという従来の出前・宅配システムを、インターネットに置き換えたものだ。出前・宅配サービスを行っている飲食店等の情報をサイトに掲載し、利用者からのオンライン注文を店に仲介