多くの企業において,現行システムのブラックボックス化が進んでいる。ここで言う「ブラックボックス化」とは,システムが大規模化・複雑化してプログラムの構造やロジックが不透明になることを指す。内部仕様だけでなく,業務フローや画面,帳票など外部仕様が分からなくなるケースも珍しくない。 システムがブラックボックス化する理由は,プログラムの度重なる改修や,ドキュメントの不備,担当者の退職などさまざまだ。ところが,それにより新規・保守開発の調査工数が膨らんだり,予期せぬ障害を招いたりするケースが後を絶たない。 こうしたこともあって,システムの見える化は開発・運用現場が抱える大きな課題の一つになっている。筆者は取材を通じてそれを痛感し,ITproおよび日経SYSTEMSで「現行システムの見える化」に関する特集を担当することにした。ここでは1週間にわたって,現行システムの見える化に悩む現場の実態を紹介すると
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