ブックマーク / aspara.asahi.com (17)

  • aサロン_科学面にようこそ_アカデミアと軍事(3) 研究現場訪ね、助成判断

    アカデミアと軍事(3) 研究現場訪ね、助成判断  [10/09/26] 東京科学グループ・小宮山亮磨、松尾一郎 メガネ越しにのぞき込んだコンピューター画面に、立体表示された緑色の銅鏡。空中に浮かんだように見える鏡の表面を、手に持った特殊なペンでつつくと、ゴンゴンと金属音が響く。文様のでこぼこした感じがペンを持つ指先に伝わってくる。ペン先を使って鏡をひっくり返すと平らな鏡面が現れた。表面をなでると、さびてザラザラした質感がリアルに伝わってきた。 情報通信研究機構(NICT)の安藤広志博士(認知脳科学)らが開発した多感覚インタラクションシステムだ。 これが米軍の興味を引いた。2008年11月、空軍のアジア宇宙航空研究開発事務所(AOARD)関係者2人が、京都府にある研究所を訪ねてきた。安藤さんが応対し、システムの説明をした。 訪問の経緯は報告書にまとめられ、米国防総省に提出された。アジア各地の

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    rev-9 2010/09/26
  • aサロン_科学面にようこそ_アカデミアと軍事(2) 学会の対応まちまち/複雑化する軍・民の境界

    アカデミアと軍事(2) 学会の対応まちまち/複雑化する軍・民の境界  [10/09/17] 東京科学医療グループ・小宮山亮磨、松尾一郎 沖縄県宜野湾市で2006年7月、ロボット関連の研究者を集めた国際学術会議が開かれた。スポンサーには、米国の陸、海、空軍関係の研究機関と並んで日学術振興会(学振)が名を連ねた。米軍が約140万円、学振は約330万円を助成した。 会議のテーマは、無人偵察機などへの応用が期待される、米軍が強い関心を寄せる分野だ。 学振は助成の審査方針で「軍事にかかわる研究は支援しない」と定める。それが米軍との「共同スポンサー」になったのはなぜか。 学振国際事業部は「外部の研究者による書面審査と合議審査を行い、会議の内容が軍事研究に当たらないと判断した」と説明する。助成を求める学振への申請書類では、他のスポンサーとして米海軍研究局が示されていたが、問題視されなかった。学振は「他

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    rev-9 2010/09/17
    ようやく取材者の声が出てきたか。しかし恐ろしく歯切れが悪いな / id:entry:24712539 id:entry:24715551 id:entry:24786073 id:entry:24784664
  • アピタル_こちらアピタルです。_ホメオパシーを巡る問題(その6)  「思いこみ薬」という判断力

    同僚の岡崎記者と私の署名で、9月2日の朝日新聞朝刊に記事が載りました。「保健室でホメオパシー」です。公教育の場で、少なくとも「科学的根拠が示されていない」民間療法が実践されることは、生徒にとって誤解を生む教育になっているのでは、という問題提起として書いたものです。 この記事の取材、執筆でも、皆さまからお寄せ頂いたメールの情報やブログのコメントが、大きな力となりました。改めて感謝の意をお伝えいたします。 ネット上では、この問題が数年前から指摘されていました。様々な現場にいらっしゃる方々が発信する情報は、非常に真に迫ったものも多く、重要だと思います。一方、現場や関係者の方々にお話をうかがい、事実確認をしたり、さらなる事実の発掘をしたりすることが私たちの仕事です。 高い問題意識を持った方々のネットなどでの発信と、私たちの職業上の機能をうまくあわせることで、社会により有益な情報を発信していけるので

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    rev-9 2010/09/03
    "疑いを持つ自分にはさっぱり効かない。でも「効く」という生徒もいる。「効くと思いこんでいるから効くんじゃないの」という訳で、「思いこみ薬」"……素晴らしい判断力だ。
  • aサロン_科学面にようこそ_火星に生物 膨らむ期待

    火星に生物 膨らむ期待  [10/08/31] 東京科学医療グループ・東山正宜 ◇水・メタン……覆る「死の砂漠」 タコのような火星人がいて、巨大な運河を掘ったり、地球侵略を企てたりしている――。火星の過酷な環境が明らかになったことで、そんな生物の存在は否定されたが、火星にはかつて、大量の水が流れていたことが分かってきた。大気からは、生物によって作られやすいメタンも検出された。地下には今も、乾燥や放射線に耐えられる微生物が生き延びているかもしれない。そんな期待が高まっている。 南アルプスの浸地形のような山肌の連なり。河口近くに転がっているような丸い石……。火星では、液体の水が大量に流れていたことを裏付けるような証拠が近年、次々と見つかっている。解像度30センチという軍事衛星並みの探査衛星や、地上を長期間動き回れる探査機が登場したことで、これまで「死の砂漠」だった火星のイメージは一変した。

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    rev-9 2010/08/31
  • aサロン_科学面にようこそ_原子炉「安い・安全・小型」に期待

    原子炉「安い・安全・小型」に期待  [10/07/27] 東京科学医療グループ・小堀龍之  原子力発電所の原子炉は大きければ大きいほど、発電にかかる費用が割安になるのが「常識」という。ところが、そんな常識から外れ、安く、より安全な「中・小型の新型原子炉」の開発に注目が集まっている。実用化はまだ先だが、日でも研究が進められている。 ◇常識外れの新型、現行の軽水炉とは違う用途 「将来の原子炉のセッションは質疑も活発で、ベンチャー企業の人たちの期待の大きさを感じた」 内閣府原子力委員の尾彰さんは6月、米国カリフォルニア州サンディエゴであった新型の原子力発電所に関する国際会議に出席した。 そこで印象的だったのが、米国で「中小型モジュール炉」と呼ばれる中小型原子炉への期待の高まりだ。 一般的に原子炉は大きければ大きいほど、同じ電力量を生むのにかかる費用が下がるという「スケールメリット(規模の経済

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    rev-9 2010/07/27
  • aサロン_科学面にようこそ_「シャトル後」 日本の戦略は

    「シャトル後」 日の戦略は  [10/06/11] 東京科学医療グループ・東山正宜、行方史郎 今秋に退役予定の米スペースシャトルに代わり、ロシアの宇宙船ソユーズを利用した日の有人宇宙開発が格化する。国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在した野口聡一さん(45)が2日に帰還。来年以降も日人の搭乗計画が続く。「シャトル後」、日はどう世界とかかわるか。 ◇ISS参加継続めぐり議論 ISSへの往復は今後10年、ソユーズが主役となる。物資輸送は日の補給船「HTV」やロシアの「プログレス」、欧州の「ATV」が担うが、大型の実験機器や船外に置く機材を運べるのはHTVだけ。日は存在感を高めつつある。 だが、日では政権交代後、ISSの費用対効果を問う声が出て、文部科学省が特別部会で検討を進めている。米国はISSの運用を2020年まで少なくとも5年間延長する方針だが、2016年以降の参加継続

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    rev-9 2010/06/11
  • aサロン_科学面にようこそ_アポロ13号事故から40年

    アポロ13号事故から40年  [10/05/25] (ジョンソン宇宙センター〈米テキサス州〉=勝田敏彦) ◇選択肢を追求 生還  失敗に終わった月探査があった。米映画で有名になったアポロ13号。事故を克服して無事生還したことから「偉大なる失敗」とも「成功した失敗」とも呼ばれる。事故から丸40年を迎えた4月、映画でトム・ハンクスが演じたジム・ラベル元船長ら集まって当時を振り返った。今も生きる教訓とは。  ニール・アームストロング船長が月に人類初の足跡をしるしたアポロ11号から約8カ月後の1970年4月11日。米中部時間13時13分にアポロ13号が打ち上げられた。ラベル、フレッド・ヘイズ、ジョン・スワイガートの3飛行士が乗り組んだ。  打ち上げから55時間55分後、約32万キロ飛行して月周回軌道に迫ったところで、司令船の背後で大きな音がした。機械船の酸素タンクの一つが爆発した音だった。  酸

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    rev-9 2010/05/25
  • aサロン_科学面にようこそ_現代の秘術でチチンプイ

    現代の秘術でチチンプイ  [10/03/23] アメリカ総局・勝田敏彦 鉛のような卑金属から金のような貴金属を作ったり、不老長寿の薬を合成したりしようとした錬金術。中世のイスラム世界やヨーロッパなどで盛んだった「秘術」が、21世紀の今、全く新しい形でよみがえろうとしている。現代の錬金術師は、どんな技を生み出したのか。 ◇タングステンと炭素で安価に「白金」 怪しげなイメージがある錬金術だが、中世の錬金術師らが作り出した実験器具のアイデアは現代にも通じる。硫酸など重要な化学製品も発見したといわれ、化学的に意味がなかったわけではない。 だが、鉛を金に換えるといった元素の変換はできなかった。あらゆる試みは失敗に終わり、元素は不変なものと考えられた。 その常識が覆ったのは20世紀初め。英国のラザフォードが、放射線を出して元素が崩壊し、別の元素に変わる現象を発見した。 今では、加速器で原子核同士を高速

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    rev-9 2010/03/23
  • aサロン_科学面にようこそ_意義ある挑戦、「人類よ前へ」

    意義ある挑戦、「人類よ前へ」  [10/02/23] 司会 尾関章編集委員           構成 東京科学医療グループ・松尾一郎、東山正宜 なぜ人類は宇宙に挑むのか――。昨年3月から4カ月半にわたり、日人として初めて宇宙に長期滞在した若田光一さん(46)が、国際宇宙ステーション(ISS)で一緒だった米国、ロシア、カナダ、ベルギーの4カ国5人の飛行士とともに活動報告をするために来日し、16日、朝日新聞東京社で座談会をした。宇宙での暮らしぶりや宇宙開発の意義など、話は約1時間半に及んだ。 ◇忙しくても事は一緒に 尾関 宇宙での日常生活から、うかがいます。若田さんは以前、「ISSでは全員で事をとるようにしていた」と語っていましたが、どんな意味があったんですか。 若田 それは、ISSの司令官だったゲナディ・パダルカさん(ロシア)の方針でした。どんなに忙しくても、3度の事だけはなるべく

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    rev-9 2010/02/23
  • aサロン_科学面にようこそ_日本の月面探査、米撤退で岐路

    の月面探査、米撤退で岐路  [10/02/12] アメリカ総局・勝田敏彦、東京科学医療グループ・行方史郎 米オバマ政権が、月の有人探査を柱とする「コンステレーション計画」の打ち切りを表明した。背景には財政難や計画の遅れがある。米国との連携を念頭に、月面探査をめざしていた日は、戦略の変更を迫られることになる。 ◇「コンステレーション計画」打ち切り 「コンステレーション計画はやめるが、宇宙探査の志を捨てるわけではまったくない」 1日の記者会見で、米航空宇宙局(NASA)のロリ・ガーバー副長官は強調した。 新たな宇宙政策を示した2011会計年度予算教書の発表前から、メディアは「月有人探査打ち切りへ」と報じた。中国やインドが有人宇宙開発に意欲を見せる中、米国が宇宙分野で後退する印象が広がったため、それを明確に打ち消す狙いの発言だった。 コンステレーション計画打ち切りの一番の理由は予算不足だ。

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    rev-9 2010/02/12
  • aサロン_科学面にようこそ_見えない物質どう探す

    見えない物質どう探す  [10/02/09] 大阪科学医療グループ・石橋達平、鍛治信太郎 宇宙の重さの大部分を占める謎の存在「暗黒物質」。世界の研究者が突き止めようと躍起になっている。昨年末、米国チームが正体とされる未知の粒子を見つけたとの情報が世界を駆け巡ったが、実際は発見にはほど遠い内容で、悲喜こもごもの反応が広がった。ただ日米欧の各チームは最新の検出装置を次々と整備中。「存在確認」の日も近いのではと期待が高まっている。 ◇電流・熱…微少な変化をキャッチ 「すごいことかもしれない」 2009年12月、米国の実験チームがミネソタ州の鉱山内に置いた観測装置で、暗黒物質の候補となる未知の粒子を捕らえたらしいといううわさが流れた。チームのサイトで「発表予定」を見た名古屋大の杉山直教授は一瞬、驚いた。しかし、真相は装置の雑音かもしれないデータが検出されただけだった。 暗黒物質は光、電波、X線など

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    rev-9 2010/02/09
  • aサロン_科学面にようこそ_2011年、4分1800万円宇宙の旅

    2011年、4分1800万円宇宙の旅  [10/02/02] 東京科学医療グループ・東山正宜 宇宙飛行士でなくても、宇宙に旅行できる時代が迫ってきた。ジェット機に乗るような感じで宇宙に上がり、青く丸い地球を眼下に見ることができる。運航するのは、米国の民間会社だ。乗り込む宇宙船は昨年末に完成し、安全性が確認できれば、早ければ来年にも飛び立つ。すでに世界で約300人が申し込みを済ませた。ただし、宇宙に滞在できる時間は約4分間で、飛行料金は20万ドル。日円にすると、約1800万円だ。民間宇宙飛行のお値段は、高いか、安いか。 ◇米の民間会社運航、既に300人申し込み 昨年12月7日。日IBM社員の稲波(い・なみ)紀明さん(32)は、米カリフォルニア州の空港で寒さに耐えていた。すでに辺りは暗く、テントが飛ぶほどの強風がほおをたたく。次の瞬間、サーチライトが、滑走路に真っ白な機体を照らし出した。

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    rev-9 2010/02/02
  • aサロン_科学面にようこそ_探査機「はやぶさ」、故障のエンジンつなぎ推進力 絶望視一転、なるか帰還

    探査機「はやぶさ」、故障のエンジンつなぎ推進力 絶望視一転、なるか帰還  [09/12/04] 東京科学グループ・田中康晴、東山正宜 四つあるエンジンのうちの三つが壊れて推進力を失い、地球に戻ることが絶望視されていた日の惑星探査機「はやぶさ」。その帰還に、一転して望みがでてきた。希望の光をともしたのは、故障している二つのエンジンを組み合わせて1台分のエンジンの推進力を得る、という裏技だった。 地球に帰還するはやぶさのイメージ=宇宙機構提供 ◇万一に備えた回路活躍 開発・製造・打ち上げ費用で計210億円かかった「はやぶさ」は、2003年の打ち上げ直後から故障続きだった=表。世界で初めて小惑星に着陸して岩石採取を試み、その後地球へと戻る途中だった今年11月4日、約1億6千万キロ離れた火星近くを飛行していた時に残っていたエンジン2基のうち一つが壊れてしまった。 「『劣化』という、来るものが

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    rev-9 2009/12/04
  • aサロン_科学面にようこそ_「見直し」予算 どう判断

    「見直し」予算 どう判断  [09/11/27] 東京科学グループ・事業仕分け取材班 ◇科学界、「仕分け」で課題浮き彫り 行政刷新会議の「事業仕分け」で見直しなどに問われた科学技術予算が、科学者の猛反撃で「見直しを見直す」可能性が出てきた。ただ、次世代スパコンやGXロケットなど大規模プロジェクトから、大勢の研究者に分配する競争的資金まで対象は幅広く、指摘された内容もまちまち。最後は「政治判断」するというが、事業ごとに判断の根拠をきちんと示す必要がある。 ◇「的射た指摘」の声も 建設中の次世代スーパーコンピューター施設=25日午後、神戸市中央区、社ヘリから、山裕之撮影 「スパコンの仕分け結果をよくみると、けっこう的を射た指摘がされている。我々は仕分け反対と訴えるだけでなく、何らかの真摯(しん・し)な返答をすべきではないか」 25日、東京大理学部1号館の小柴ホール。学生や教員約200人が集

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    rev-9 2009/11/27
    "日本は科学予算が安定し、共同研究できちんと責任を果たす信頼を勝ち得てきた。(予算の削減は)日本は信頼できるパートナーでないとの強いメッセージを世界に送ることになる"
  • aサロン_科学面にようこそ_米宇宙計画に暗雲

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    rev-9 2009/11/13
  • aサロン_科学面にようこそ_小型固体ロケット、脚光再び

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    rev-9 2009/10/20
  • aサロン_科学面にようこそ_見逃すな 海水に潜む資源

    見逃すな 海水に潜む資源  [09/08/11] 東京科学グループ・香取啓介、山智之 原子力発電に使うウラン、電池材料として需要の高いリチウム――。海水には、様々な種類の金属がとけ込んでいる。これらを回収する技術はほぼ確立し、今後はいかに低コストで効率よく回収できるかが課題になってきた。実用化できるかどうかで、資源小国日のエネルギー戦略にも影響しそうだ。 ◇原発用ウランや電池用リチウム 日の電力エネルギーの3割以上を占める原子力発電。1年間に使用している約8500トンのウラン燃料は、すべて輸入に頼っている。 日原子力研究開発機構の玉田正男グループリーダーが目をつけたのは、日列島を囲む海だった。 ウランは、海水に炭素化合物イオンの形で溶けており、1リットルに0・003ミリグラム含まれる。世界の海だと計45億トン。これは、鉱山ウランの約千倍に相当する量だ。 「黒潮で日近海に運ばれる

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    rev-9 2009/08/11
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