「中途半端に辞めたら次の会社に行っても通用しないぞ」「xxx、お前もお前だ。辞めたいやつは辞めれば良いと思ってるのか?」 「こんなことを許していたらいつまで経っても会社として成長出来ん」 こう言われた瞬間、おそらく僕は初めて上司に向かって感情をあらわにして反論した。 「成長って売り上げの話ですか?」「それが今の争点ですか?」「だったら新しい人間を入れれば解決する話じゃないですか?」 普段もの静かな僕に急にまくし立てられて泡を食った上司は何を思ったか 「そうやって、自分の思い通りにならないと、すぐに感情的になるよな、お前は!」「オレにたてついても何の意味もないぞ!」 と意味不明な捨て台詞を吐いてきた。(アホか。大体すぐキレるのはお前だろうが)と喉元まで出てきたがグッと飲み込んだ。上司を言い負かすことが今回の目的ではない。 数年前のこと。ある日、若手社員のUが会社を辞めたいと言ってきた。それを