わたしは昔からたましいが服も着ずに歩いているような人間で、世間一般というものと自分との距離をうまく測れず折り合いをつけられずにいた。そして、枠から弾かれぶつかり打ちのめされぼろぼろになると、大人たちは言ったのだ。 「歳を取れば、生きやすくなるから。それまでの辛抱だから」と。 ところがどっこい、自分が死ぬ予定だった年齢を10ほど超えて立派な大人と見なされる年齢になったけど、やっぱり世間一般と折り合いがつけられない。それどころか、年々“世間”という見えない枠から、自分がどれだけ外れているのかを思い知らされる日々が続いている。相変わらず本音と建前がわからないし、たましいだって素っ裸のまんまだ。せめて下着くらいは着てほしいんだけど。 つまり、全然生きやすくなんてなってない。結局、どうしたって生きづらい。 もしかしたら、「歳を取れば生きやすくなる」と大人に言われて、それを拠り所に生きているティーンエ
![歳を取っても、生きやすくなってないよ。けど。 - さらさら録](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d210772a48b5623e9c844e34bb8d0db766b744d4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak2.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fn%2Fnegi_a%2F20010322%2F20010322211710.jpg)