ゼロ年代前半、短期免許で来日していたM.デムーロ騎手。その活躍は広く知られるが、デムーロ騎手は日本競馬で史上初となる「外国人騎手による日本ダービー制覇」をした騎手でもある。イタリア人ジョッキーの運命を変えた1頭の馬、ネオユニヴァース。そのダービーでの走りに、ファンは魅了された。 競馬を愛する執筆者たちが、ゼロ年代前半の名馬&名レースを記した『競馬 伝説の名勝負2000-2004』(小川隆行+ウマフリ/星海社新書)から一部を抜粋して紹介する。〈クロフネ編、ハルウララ編に続く〉。 ◆◆◆ ネオユニヴァースという馬を思い出すとき、多くのファンはミルコ・デムーロ騎手を思い浮かべるのではないだろうか。彼やクリストフ・ルメール騎手が毎週のようにレースに騎乗していることに何の違和感もないが、ネオユニヴァースで大レースを勝った当時のデムーロ騎手は「短期免許で来日中の」という枕詞がついて回っていた。 “短期
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