イサム・ノグチ展というのも珍しいという感じだけど、いま上野の東京都美術館で催されている(8月29日まで)。イサム・ノグチと言ってもピンとこない人でも、中に電球を入れる「あかり」という名の球体の提灯みたいのは見たことがあるだろう。紙や木(竹)細工はイサム本来のものではないようだけど、今回の展示は主に石の作品らしい。ネットで検索して興味が湧いたら観に行くことをおススメします。(朝日新聞6月17日には紹介されている。) 文学研究している人なら、イサムは知らなくても父のヨネ・ノグチ(野口米次郎)は知っておいて欲しいネ。日本の詩史では無視されがちだけど、それなりに重要な詩人でありナショナリストのようだ。亀井俊介『ナショナリズムの文学』を読んでいたら、野口の先祖は若き日の織田信長のために諌死(かんし・いさめるための自殺)した平手政秀だと書いてあったので驚いたネ(信長係りの家老としてワガママ放題な信長に