東京メトロ(地下鉄)の駅構内にある一部の売店はローソンへ、JR西日本の駅売店は全店がセブン−イレブンへと、「駅ナカ」へのコンビニエンスストア出店競争が加速しています。駅ナカ以外の国内コンビニ市場はすでに飽和状態ともいわれていますが、ファミリーマートとサークルKサンクスの経営統合やローソンの介護ビジネス参入など、話題は尽きません。税理士の高下淳子さんが、大手4社の2015年2月期決算からコンビニチェーンのリアルを読み解きます。 【ローソン、ファミマと異なる】セブン驚異の収益力の仕組み ◇2位以下を大きく引き離す売上高4兆円 まず、各社の本業であるコンビニエンスストア事業の規模を示す「チェーン全店売上高」をチェックします。 「チェーン全店売上高」とは、コンビニ各社の直営店とフランチャイズチェーン加盟店の売り上げを合計した数値です。チェーン全店売上高は、決算短信や有価証券報告書、決算報告会