政府の観光支援事業「Go To トラベル」キャンペーンの対象に、東京都発着分の追加が決まったのは、新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にあることが理由だ。 ただ、1日当たりの感染者数は、9月に入ってもおおむね100~200人台で推移し、専門家からは気の緩みを懸念する声も出ている。 国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)は「人々の間に楽観論や気の緩みが広がることが心配だ」と指摘。「多くの人が移動することは感染拡大のリスクを高める。いま一度、個人や現場の感染対策の徹底を呼び掛けるべきだ」と警鐘を鳴らす。 和田教授は「東京に限らず、感染者はいつでも急に増える恐れがある。キャンペーンの割引適用は平日などに限定し、人が集まる日を分散させるべきだった。秋や冬の行楽シーズンに向け、再度検討を」と強調した。 一方、東京慈恵会医科大の浦島充佳教授(予防医学)は「全国の感染者数は7月末をピークに減少
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