増加する「黒字リストラ」 垣間見える企業の苦しい“ホンネ”:古田拓也「今更聞けないお金とビジネス」(1/2 ページ) 企業の「黒字リストラ」が増加している。 東京商工リサーチによれば、2019年にリストラを実施した上場企業は27社に増加し、その人数は1万342人と、6年ぶりに1万人を超えた。 その中には、ジャパンディスプレイや東芝のように「業績不振」を理由としたリストラも多い。しかし、今回注目すべきは、「黒字リストラ」事例の増加だ。業績が好調にも関わらず、早期・希望退職を募った上場企業は、リストラ実施企業のうち、実に34.4%にものぼった。 アステラス製薬やエーザイ、カシオ計算機といった、業績が一見好調とみられる大企業も、19年に黒字リストラに踏み切った。 黒字リストラは、GEの“ニュートロン”経営に似ている 業績が好調な中でのリストラといえば、20世紀末のゼネラル・エレクトリック(GE)
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