平成18年に東京都文京区の住宅で死亡した安田種雄さん=当時(28)=の遺族が、死亡の経緯を自殺と扱われたことに不審点があるとして告訴状を提出し、警視庁が再捜査していた問題で、警視庁が東京地検に事件性は認められないとする捜査結果を送付したことが16日、捜査関係者への取材で分かった。送付は15日付で、再捜査は事実上終了となる。 安田さんは、木原誠二・自民党幹事長代理の妻の元夫。週刊文春が今年7月、警視庁が安田さんの死亡を巡り妻にも事情を聴いていたなどと報道。遺族は10月に警視庁へ容疑者不詳で殺人容疑で告訴していた。警視庁は関係者への聴取や証拠品の精査などを行ったが、従来通り、安田さんは自殺したと結論付けたとみられる。