暴行事件に巻き込まれた市川海老蔵をめぐり、東京・六本木だけでなく、日本橋でも妙な噂で持ちきりだ。老舗商店の旦那衆らの間で、海老蔵の災難は「市川家に降りかかったたたりのせい」と囁かれている。話は約1100年前に起こった誰もが知る日本史と5年前のある一件が関係しているという。 「海老蔵さんが暴行事件に巻き込まれたと聞いたとき、日本橋では将門公のたたりという噂で持ちきりになりました」 日本橋の老舗商店の店主がこう話す。 店主がいう将門公とは平安時代中期の豪族、平将門のこと。朝廷に背いて反乱軍を興し、940年に討伐された。中学の社会科でお馴染み「平将門の乱」がどう関係しているのか。 「たたりが囁かれるようになったのは5年前で、通りの命名騒動が発端でした」(先の店主) 通りとは、日本銀行本店と日本橋三越本店の間に走る区道で、2005年に地元団体「名橋日本橋保存会」の働きかけで歌舞伎の市川一門にちなみ