東日本大震災で被災した航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)に所属する曲技飛行隊「ブルーインパルス」が2年ぶりに同基地へ戻り、31日に帰還式典が行われた。 隊員たちは「身が引き締まる思い。感無量」と喜びの表情を見せた。 同基地はF2戦闘機など計28機が津波などで被害を受け、滑走路や格納庫も使用不能になった。ブルーインパルス6機は九州新幹線全線開通の記念イベントで芦屋基地(福岡県)に移動していたため、難を逃れた。その後は同基地で訓練を続けていたが、松島基地のかさ上げ工事などが進み、帰還が実現した。 悪天候でデモンストレーション飛行は行われなかったが、式典では隊員約60人が整列する中、田中公司隊長が「震災による芦屋基地での訓練を終え、帰還しました」と力強く報告。小野寺防衛相は「復興が着実に進んだ。国民の期待に応えられるよう、磨き上げた訓練の成果を発揮してほしい」と訓示した。周辺自治体の首長らは「