東京オリンピックのエンブレムの使用中止が決まり、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会事務総長の武藤敏郎氏らが記者会見を行い、デザイナーの佐野研二郎氏が自身のホームページに見解を発表した。 私はデザインについての知識は皆無なのでエンブレムが模倣や盗用なのかを判断することはできないのだが、会見や見解には正直言って違和感を覚えた。おそらく多くの人がそう感じたのではないだろうか。 それは、委員会も佐野氏も「エンブレムには何の問題もないが、ネットリンチのせいで撤回せざるをえなくなった」と言おうとしているように見えたからだ。 ネットリンチがあったかどうかはたしかに検討すべき余地はあるかとは思うが、「だから撤回したのだ」という説明にはどこか“自己愛なニオイ”を感じてしまい、それに違和感を感じるのだ。 会見で事務総長の武藤氏は、佐野氏から「模倣・盗用ではなく独自に作ったデザインだが取り下げた