タグ

ブックマーク / 55096962.seesaa.net (3)

  • 「ウル第三王朝」が「第三」なら第一と第二はどこにあるのか探してみた

    探してみたっていうか前から無いなー無いなーってずっと思いながらなんとなく探してた。ええ、結論。ありました。 じゃなくて… 見つからないということが判りました。 第一と第二があると想定して「第三」と呼んでたのに 第二王朝の存在が不明 わりと「あるある」なパターンなんですが、どうしてこうなったのかというと。 ・「シュメール王名表」を元に都市国家ウルの王朝を想定 ・しかし第二の部分は実在したという証拠のある王様が今のところでてきてない ・ウルの場合、確実な歴史記録のあるのは「第三王朝」として知られる王様たちから ・第一の何人かは実在の証拠があるが、第二のあたりの時代はそもそもウルに単独の王がいない 年表だとこういうこと。(出展元「初期メソポタミア史の研究」) 第一王朝のあとはウルクの支配を受け、その後ルガルザゲシ以降はアッカド王朝の支配下に入るので、ここに果たして王朝が入るのかどうか今は微妙なカ

    「ウル第三王朝」が「第三」なら第一と第二はどこにあるのか探してみた
  • ファラオのDNA解析はあんまり意味ないという話。「それ何の目的でやんの?」

    最近は考古学と遺伝学を組み合わせた研究が花形で、色んなジャンルで使われている。 たとえば野生動物を飼いならす過程を調べるのに、遺跡から出てくる家畜の骨を調べるとか。 人の移住経路を調べるのに古い人骨のDNAを調査するとか。 古代エジプトのジャンルでも、かつてツタンカーメンとその家系について、ミイラのDNAを調べる、というプロジェクトがあった。また、今年になって、末期王朝~ローマ支配時代あたりの一般人のミイラを調べ、現代エジプト人との差異を確認するという研究が行われていた。 …で、そんなこんなで昔から、「ファラオのDNA解析をやれ」と強くプッシュする意見もあり、それが行われないので、きっと何かを隠しているからだ!! みたいな陰謀論もあったりするのだが、そうじゃない。 ファラオのDNA解析はリスキーなわりに意味があまりない という話をしたい。 ■そもそも何を知りたいのか ミイラのDNAを調べて

  • 古代エジプトと王朝の区分 ―全32王朝は「実は分けすぎ」。

    古代エジプトの王朝区分の話。 古代エジプトの王様たちは、「第xx王朝xx代目」のように数えられることがある。王朝番号は、ペルシャ支配時代を入れて31、最後にプトレマイオス王朝をいれた32というのが一般的だ。エジプト史を昔からやってるひトにとっては、この区分は馴染み深く当たり前だ。ところが、中国史をやってる人からこう言われた。 「なんか王朝おおすぎね? そんなに頻繁に変わってたんか」 …言われてみれば、その通りだ。 中国にしろ他の国にしろ、「王朝」が変わるということは、王家や、場合によっては支配民族が変わることを指し、そう簡単に変わらない。 結論から言うと、古代エジプトの場合、王家や支配民族の変化はほとんどない。 「王朝」が切り替わるタイミングの大半は、なぜそこで切り替わっているのか良くわからんのである。 そもそも現在使われている「王朝」区分は、紀元前3世紀のエジプト人神官マネトーさんの使っ

    古代エジプトと王朝の区分 ―全32王朝は「実は分けすぎ」。
  • 1