印刷 皇居の外周を走るランナー。自転車の姿も=24日夜、東京都千代田区、河合博司撮影 東京都心、皇居の周りを走る「皇居ラン」。市民ランナーの聖地と言われ、東日本大震災後は「災害時にモノを言うのは体力」と人気にいっそう拍車がかかっている。そんな中で増えているのが、歩行者とのトラブル。「利用者は飽和状態になっている」とみる地元の千代田区は、委員会を設けて防止策の検討を始めた。 平日の午後6時過ぎ。皇居の外周コース約5キロに、仕事を終えたランナーが集う時間帯だ。トレーニングウエアに着替えた会社員らが列を成すように走る。そんな姿とすれ違い、追い越されながら、歩道の端をいく歩行者が帰宅を急ぐ。 信号がなく、場所柄警備も厳重な皇居周りは「夜も安心して走れる」とかねて人気を呼んでいる。半蔵門近くでシャワーやロッカーを貸し出すランナーサポート施設「ジョグリス」の宮井瑞樹店長(34)は「震災で利用客は