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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/tatsu2 (7)

  • 「ガールズ&パンツァー」が行ったイメージへの奇襲 - subculic

    名著である「定 映画術 ヒッチコック・トリュフォー」で語られた、ある印象的な言葉を思い出してしまった。自分の求めていたイメージと寸分たがわぬイメージを生み出すことこそ、映画作家の夢だ。そこに、どんな妥協があってもならない。イメージの想像に厳密さを欠いているために、いい加減な映画ができてしまう。映像(イメージ)は映るものでなく、つくるものだ。水島努監督は『ガールズ&パンツァー』最終話の絵コンテを描き上げたとき、どんなイメージをしていたのだろうか。待たされた11話で高まった期待をものの見事に越えてくれた。去年の雪辱を晴らすべく立ちはだかる黒森峰にチーム一丸となってぶつかり、みんな主役なんだと言わんばかりの見せ場につぐ見せ場。可愛い作戦名とは裏腹に、徹底的な考証と妥協なき映像作りを重ねたと思わせる戦車戦アニメーション。ただ「凄いものを観ている」としか表現できない心境の中、持続する臨場感、息もつ

  • 「特攻の拓」的な「アクセル・ワールド」の構造 - subculic

    アニメーションアニメになってからというもの、『特攻の拓』を読んでいる気分で『アクセル・ワールド』を楽しんでいます。ヤンキーの抗争劇と近未来サイバー格闘ゲームというジャンルの違いはあれど、類似点は多い。一定の領地(縄張り)を定め、自勢力を保ち、ちょっかいだしてくる相手を倒す基的行動理念。主人公は何も知らないが無二とも言える才能を持ち、“有名人”との邂逅によって徐々に名前が売れて行く。重ねて、《スピードの向こう側》という共通する目的意識。彼らにとって喧嘩の強さ、怪物的なタフネスと同等かそれ以上に、バイクのライディングテクニックと速さは「ドエレー」ものであり、先にある世界に辿り着いた人間は伝説となる。『アクセル・ワールド』に置いても、《加速》の先にある世界に何があるのか知りたいと宣言されており、加速の優位性・絶対性を保つことは、デュエルアバターのレベルを上げるよりも重要な目的である。チーム戦の

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    rin51 2012/05/25
  • 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の二重性、笑顔の行方 - subculic

    アニメーション | 綺麗にオチて掴みはバッチリなのかなー…。そんなこんなで俺妹話。原作を読んだ時から「桐乃の笑顔」が作品のキーフェイスだと思ってたんですよ。腕組んで仁王立ちしている姿が京介に対する通常モードならば、反する「笑顔」を見たくなるのが人情。……なんですが、OPで思い切りやられちゃってます。しかも「I LOVE OCTOPUS」のメッセージ付きで。タコ、要するにバカ兄貴ってことなんだろう。極上スマイルの後にこの愛すべきタコ兄貴! なんつーメッセージを添えられては、返す言葉も御座いません。OPで既に物語としてオチてる。これ以上何も要らないよね、桐乃の笑顔が見たいお話なんだしさ。と、思っておりましたが、えらい勘違いしてたようで、第3話のラストを見てみると。ありえねぇ、俺の妹がこんなに〜と動揺する綺麗すぎるオチに主題歌が付き、そんな優しくしないで どんな顔すればいいの? と桐乃ではなく、

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    rin51 2010/10/19
  • 「Angel Beats!」 天使を通して見る理不尽な世界 - subculic

    アニメーション天使の切なさが抜群に演出されていた5話。図らずもゆりが1話で語っていた“ルール”の矛盾があらわになってしまった。天使の言いなりになって、正しい学生生活を送ると消える。天使が“人”なら、これ以上ない模範通りの学生を貫いていたのに、消えていない矛盾証明。5話にあった「みんなピンピンしてっけど」という台詞からも、SSSのメンバーが天使によって人が消された場面を直接目撃してない事実が判明。即ち、ゆりが勝手作っていたルールの可能性が浮上。まだ可能性であって、根拠を持って言っていたのかもしれませんが、とどのつまり、ゆりの嘘の可能性もあると。仮に嘘ならば、どうして嘘のルールを敷く必要があったのか、「人が消える」と何処で知ったのか疑問が残りますが、組織の意思統一、目的のために必要だった仮想的である「天使」を確固たる敵役と位置付けるため神の手先の「天使」は存在すると信じたかった主にこの3点でし

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    rin51 2010/05/06
  • supercell 「君の知らない物語」のギミック - subculic

    雑記『化物語』1話のEDで流れて以来、すっかり魅了されてしまい、発売日を心待ちにしていたのですが、聴いてびっくり。楽曲の中にあるギミックがとても楽しい。原作の「つばさキャット」に出てくる舞台をテーマに歌詞を書いているであろうことは、化物語ファンなら周知の事実。ところが、「君の知らない物語」は化物語・戦場ヶ原ひたぎというテーマを内包しつつも、曲全体では違う世界を描いているようにも聴こえる。これはフルとTV Editを聞き比べてみれば一目ならぬ一聴瞭然なのだけど、曲の設計・テーマの大胆な構成変更が行われていて、TV Editが単に切り繋いだだけの物ではない事が分かるようになっています。作詞作曲を手掛けるryo氏は、楽曲をつくるよりも、歌詞を考えるのに時間をかけるタイプなんです。との発言をしている通り、歌詞に対しての拘りは人一倍強く、「メルト」の頃から匂わせていた。原作を読み込み、作品に合わせて

  • コミックマーケット76発行のアニメーター同人誌 - subculic

    同人誌少し更新の間が空いてしまった。毎年この時期はコミックマーケットに参加しているので、参加前後はタスクが溜まっていき、このように。コミケでは友人知人と会ったり、挨拶回りをしたり、手伝いのサークルで売り子をしたりなど、概ねコミケの醍醐味を味わいつつ動いてます。勿論、も買いますが、アニメ好きの性か、アニメーターサークルのをよく見に行ってまして。てな感じで、今回発行された同人誌の中からいくつか。アニメタ生態学 / 中の人など居ないアニメーターの描く業界漫画と言えば、『アニメがお仕事!』が有名ですが、同人誌で業界漫画が拝めるとは!アニメーターの過酷な環境と日常を、少女漫画テイストで笑い有り、感動(?)有りで描いた力作。アニメーションにおけるレイアウトの重要性を着眼点とし、難しいカットに直面した際の心理状況やら一体どれだけ枚数使うのかやら、恋愛表現を織り交ぜながらも、楽しく読ませてくれるわけで

    rin51
    rin51 2009/08/20
  • 涼宮ハルヒの憂鬱 見えてきたエンドレスエイトの同期演出 - subculic

    アニメーション『涼宮ハルヒの憂』 エンドレスエイト4話目。またもやカウンターを喰らってしまったのだけど、少しばかり数字の考察という名の妄想を。まず、ループを見せられた2話目が15498回目に該当、3話が15499、4話の今回が15513回目だ。2話→3話の間は繋がりがあるが、4話にはなく14回飛んでいる。劇中の期間が2週間、14日。視聴者が7日過ごした間に、196日経過している計算。196日ということは28週、自分達と比較して、全て記憶している長門有希は28倍の時間を体験したはず。そして「エンドレスエイト」の4話目だから、「孤島症候群・後編」から数えて4週、28日間「エンドレスエイト」している。さらに196日という時間、たとえば2009年の196日目は一体いつなのかというと…7月15日。翌日、7月16日深夜はハルヒの放送日だ(厳密には17日になりますが)。次回がエンドレスエイトの5話目だ

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