みんな、どこかで想定はしていたと思う。それでも、今年は「苗場でフジロック」を体験できないという現実を目の当たりにしたとき、なんとも言えない虚脱感に襲われなかっただろうか。毎年、ここを目指して生きているといえば大げさかもしれないが、フジロッカーにとって、これが1年の軸として存在しているのは間違いない。「延期」という決定が届けられたとき、文字通り、ガックリと肩を落として、呆然とした人も多かったのではないだろうか。 スマッシュのスタッフもきっとそうだろう。なにせ、これだけではないのだ。予定されていたコンサートがことごとくキャンセルや延期を余儀なくされ、先も見えない状況に追い込まれている。きっと落ち込んでいるんだろう……、と想像しつつ、日高氏とのインタヴュー前に事務所を訪ねたんだが、そこに暗い雰囲気はなかった。新型コロナ・ウイルスのこともあり、中に入ることなく、開けはなたれた窓から顔を覗かせるスタ
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