1985年頃だっただろうか。『洗濯屋ケンちゃん』というビデオが日本中で話題になった。 と言っても、それを話題にしていたのは、18歳以上のすけべえな人たちだけだったが。 若い人たちのために説明しておくと、『洗濯屋ケンちゃん』とは、当時まだ珍しかった裏ビデオの走りの作品だ。 20歳前の私は、このビデオのおかげで、中学生の頃から常に頭から離れなかった、自分の体に関する悩みが解決したのだった。私にとって『洗濯屋ケンちゃん』は大いなる恩義を感じる忘れられない作品なのである。 男の身体になってしまうかもしれない不安 小陰唇が発達し始めたのは、小学校6年生のころだったと思う。 ある日、ふとお風呂で股の間を覗き込むと、小さな「きんたま」のようなものがぶら下がっていることに気がついた。 父の股の間にあるブラブラしたものの縮小版のような「それ」に、もしかしたら自分はこのまま男の身体になってしまうのかもしれない