被災地に「行けなかった」人にぜひ観て欲しい、震災直後の被災者と私たちの感情を閉じ込めたような映画『大津波のあとに』『槌音』 2011.11.16 石村 研二 石村 研二 『大津波のあとに』 カメラはおずおずと被災地へ向かう。最初のカットは津波被害にあった仙台市の荒浜地区の風景。道沿いの光景が淡々と映し出される。 「淡々と」とは書きましたが、そこに映っているものは圧倒的な破壊のあとであり、ひっくり返り押しつぶされた車やどこからか運ばれてきた家の屋根が重なりあい、想像したことすらないような景色がそこにあるのです。 撮影者は無言のまま、仙台から北へと向かいます。東松島から石巻へと、少しずつ被災者に話を聞くこともできるようになりながら、同時にまだ遺体の回収が行われているような場所へ足を踏み入れ、その風景と人々を記録していきます。 被災者でもなく、直後に被災地に行ったわけでもない私のような観客はスク
