防災訓練で、「家族は無事」を示す白色タオルを確認する消防団員。運動が広がるか注目される=昨年8月、山梨県上野原市(上野原署提供) 災害などの際、玄関先や軒下に白いタオルを掲げて人的被害がないことを知らせる「白タオル作戦」をご存じだろうか。住民の安否確認作業が難しい山間部などでは特に「一つの有効な手段となりうる」(消防庁)という。一方で、“全国共通ルール”でないことから、やり方によっては効果が出ないことも。15日から「防災とボランティア週間」。防災ルールの一つとして、運動が全国に広がるか、注目される。(道丸摩耶)捜索や救助へ移行 山間部が多く、集落が散らばる山梨県上野原市。昨年8月末に行われた同市の防災訓練に、新たな“作戦”が加わった。家族に人的被害がなかった場合、玄関先や軒先に「白いタオル」を掲げるというものだ。 「管内には災害時に孤立する危険のある集落も多い。安否確認をいかに速やかに行う