「おまえがやったことは許されない!」 死刑が言い渡された直後、被告は検察側に飛びかかり暴れながらそう叫びました。 5人を殺害した被告があらわにした“異常性”。 しかし、“友人”と呼ばれた私たちが接見や手紙のやりとりを通じて見てきたのは、それとは異なる姿でした。 (鹿児島放送局記者 平田瑞季・西崎奈央) 「被告人を死刑に処する」 主文が言い渡された直後、信じられないことが起きました。 私は鹿児島地方裁判所で傍聴席の一番前、被告席のすぐ後ろに座っていました。 岩倉知広被告は突然立ち上がり、勢いよく検察側の机を乗り越え、そして検察官や遺族に向かって飛びかかったのです。 被害者たちも、このように殺されたのかー。 初めて目にした“殺意”に、恐怖で震えが止まりませんでした。 「もうやめて」という遺族の悲鳴が法廷に響き渡る中、取り押さえられ手錠をかけられた岩倉被告。 興奮しながら「おまえがやったことは許