ふくふく亭の料理長を務める青木大智さん=1日、宇都宮市東峰町ふくふく亭の青木さん(中央)とNPOひだまりのスタッフたち=1日、宇都宮市東峰町 【佐藤英彬】味に定評はあるが、たまに料理長が姿を消してしまう中華料理店が宇都宮市東峰町にある。料理長は精神障害の治療をしながら腕を振るう。「障害者だって本格的な中華を作れるってことを示したい」。明るい人柄と、ほのぼのした雰囲気が地元に愛され開業4年目になる。 料理長の青木大智(だいち)さん(34)は感情障害(そううつ病)で精神障害者2級。障害者手帳の交付を受けている。調理場を守る宇都宮大近くの中華料理店「ふくふく亭」は、精神障害者の就労支援を行う宇都宮市のNPO法人「ほっとスペース・ひだまり」(渡辺こずえ理事長)の運営だ。 宇都宮出身の青木さんは東京・赤坂や新宿の中華料理店などで腕を磨いた。下積みが続き生活費に余裕はなく、居酒屋のアルバイトを掛