今日は米澤穂信さん著の小説『Iの悲劇』を読んで思ったことを、感想を踏まえながら書いてみようと思います。 あらすじ紹介程度のネタバレがありますのでお気をつけくださいね。 Iの悲劇 作者:穂信, 米澤 発売日: 2019/09/26 メディア: 単行本 タイトルの「I」とはIターンのことなんですよ。 物語の舞台は、住人が誰もいなくなった村「簑石」です。 簑石を擁する「南はかま市」の市長選で、簑石を復興することを旗印に票を集めた現市長は、公約を実現するため「蘇り課」を創設します。 蘇り課に配属された、主人公である「万願寺邦和」さんは、学生気分の抜けない新人の「観山遊香」さんと、「いかに仕事の手を抜き5時に帰るか」に全力を捧げる上司、「西野課長」の3人で、簑石Iターンプロジェクトに応募して集まった移住希望者たちの生活をサポートすることになります。 しかし、この集まってきた住人たちが曲者揃いで、次々