少年漫画誌「週刊少年マガジン」で連載中の人気作品『聲(こえ)の形』(大今良時/講談社)のパロディ漫画『馨(かおる)の形』(大今泰時/上海電波有限公司)に対し、東京地裁は16日、「パロディとして極めて稚拙(ちせつ)である」として、原告が訴えていた販売差し止めの仮処分申請を認める判断を下した。 漫画『聲の形』は、聴覚障害を持った少女・硝子に対するいじめとその後の成長を、かつていじめる側に立っていた少年・将也の視点から描いた作品。硝子が転校した後、一転いじめられる側として孤立するようになった将也が、硝子と再会したことをきっかけに物語が展開していく。同作は過去2度にわたって読み切り作品として掲載されたが、雑誌内の人気投票で1位を獲得するなど読者から高く評価されたため、今年8月から週刊での連載が始まった。11月には単行本第1巻が発売されている。 今回販売差し止めの仮処分が下されたパロディ漫画『馨