14日午前、大阪地方裁判所に向かっていた一人の僧侶。“天下茶屋の聖天さん”と親しまれた由緒ある寺の住職でしたが、今は、刑事被告人です。 ■【動画で見る】寺を乗っ取られた元住職が語る 1000年を超える歴史の寺が「ごみ捨て場」 自分も被告人となり「自身の甘さが発端です」 【正圓寺・元住職 辻見覚彦被告】「寺に迷惑をかけたことは事実なので、真摯に反省しています」 寺は乗っ取りに遭い、自らは詐欺など5つの罪に問われる立場です。 3月14日には初公判が開かれましたが、審理が行われることはありませんでした。当初、ついていた弁護人が、共犯の弁護も担当することに不服があり、辻見被告が解任したため、この日は弁護人が付かない状態で公判に臨んでいました。そのため、弁護人がつく予定となった次回以降に、審理が先延ばしされたのです。 辻見被告はこれまで、関西テレビの取材に対し起訴内容を概ね認めています。歴史ある寺を