さて、今回は「say」について。言わずと知れた、OS Xに標準装備のTTS(Text To Speech)コマンドだ。Mavericksで実施されたさりげない機能強化点を中心に、「say」を使った音声合成のおもしろさを紹介していこう。 「Otoya」さんとの出会い Mavericksでは、日本語音声として女性の声(Kyoko)のほかに、男性の「Otoya」が追加された。必要に応じてAppleのサーバから入手する方式が引き続き採用され、システム環境設定「音声入力と読み上げ」パネルの「テキスト読み上げ」タブからカスタマイズを選択し、「Kyoko」か「Otoya」をチェックするとダウンロードが開始される。 音声データのサイズは「Kyoko」が419MB、「Otoya」が327MB。ひととおり試したかぎりでは、両者の語い数に差があるとは思えないので、新顔「Otoya」のほうが音データを効率的に収録