前回は、Lion(Mac OS X 10.7)の開発環境のおさらいと、iCloud関連のAPI、サンドボックス、オートセーブとバージョン管理を解説した。後編の今回でもLionの開発環境を確認していきたい。 Lionでは、SDK(Software Development Kit)についても大きな飛躍が成されている。SDKの主役は、IDE(統合開発環境 )の「Xcode 4.1」とパフォーマンス解析ツールの「Instruments 4.1」の2つだ。特にXcode 4.1の機能アップは大きい。例えば、以前は別アプリケーションとして提供されていたGUI(グラフィックインターフェース)のレイアウトツール「Interface Builder」もビルトインされている。 AppleがSDKの改善に力を入れる最大の理由は、社内でのソフト開発にも同ツールが使われているからだろう。開発ツールに問題点や能力不足