「練習がある」と言って家を出たものの、中学時代の友人と遊ぶ日々。東京都の私立高校に野球のスポーツ推薦で入学した昨年、ユウヤ(仮名)は悩んでいた。 小学1年で始めた野球。甲子園を目指す高校の厳しい練習は覚悟していた。公立中時代も、ぬるい練習をしていたわけではない。だが、野球に関係ない理不尽さは受け… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
都内の高校二年生アキラ君(16)=仮名=は昨年四月、難関の私立男子校に入学した。塾通いは小学四年生から。中学受験には失敗したが、高校で念願の進学校に合格した。ところが「受験で頑張りすぎた反動で、勉強をサボってしまった」。 進級の条件は厳しかった。各教科の平均点が一定以上-などのボーダーラインがあり、一学年で毎年十数人程度の留年者が出るという。「昔は、もう少しおおらかで厳しくなかったらしいが…」とアキラ君。一学期に学年最下位レベルに。その後、取り戻そうと焦って勉強したが、成績は振るわなかった。 三学期末に留年が決定。同校に新入学する一つ下の弟と同じ学年になる。多感な十代の自尊心は激しく揺さぶられた。悩んだ末に、選んだのはドロップアウト。つまりは中退だった。「父親は『おまえの人生終わったな』って感じで…。自分も同じ思いでした」。 高校中退者を支えるNPO「高卒支援会」(東京)代表の杉浦孝宣さん
都立高に転校した生徒と談笑する杉浦孝宣代表。高卒支援会は、都立高の補欠募集に向けた学習支援もしている=東京都板橋区で、水戸健一撮影 高校進学率が98%(2012年度)に達する中、入学した高校を中退する生徒は年に5万人を超える。学業や学校への不適応が主な理由だ。意欲があっても学校になじめない場合「転校」を考えがちだが、多くの自治体は、保護者の転勤がなければ原則、認めていない。東京都立高は転勤と関係なく転校可能な補欠募集制度があるが、全国的に珍しい。支援団体は「中退者を減らすため、自治体は柔軟に転校を認める制度を」と訴えている。【水戸健一】 文部科学省によると、11年度の高校中退者は5万3869人。理由は学校生活や学業不適応が多い。全体に占める割合は39%で、調査を始めた1982年度(19%)に比べ、この30年で倍増した。「人間関係がうまく保てない」(3706人)、「学校の雰囲気が合わない」
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