大仙公園で運行するはずだった気球にガス漏れが発生し、再開できないまま1年が経った。運行事業者のアドバンス社(兵庫県豊岡市本社)は再開に向け資金確保に努力を重ねているが、堺市観光企画課によると、5月13日現在、資金繰りのメドはたっていないという。 故障原因を探るのに9か月をかけ、あげくに特定できなかった原因は機器にログ(エラーや障害の履歴を記録する)装置が取り付けられていなかったことが大きい。堺市が事業者選定で実施した公募型プロポーザルでもログ装置取り付けを必須条件としておらず、事故に対する認識の甘さが露呈した形だ。 また、今回本紙が入手した文書によると、ア社がガス漏れを起こした気球の製造企業であるリンドストランド社(英国)から原因究明に関する最終的な見解を受け取ったのは10月26日だったが、その5日後にリ社は会社清算の手続きを開始していたことも分かった。 これを受け、ア社はリ社製の気球機器
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