福島第1原発事故で文部科学省は15日までに、地上1メートル地点で測定した35都道府県の空気中の放射線量について公表を始めた。他の12県も準備を進めている。測定地点が高いこれまでの方法も継続し、結果を併せて明らかにすることで線量を比較しやすいようにするという。 同省によると、これまでのモニタリングは、測定地点が地上から1.5〜80.3メートルで、自治体により測定装置が設置される高さが異なっており、住民に影響が出やすい生活空間での線量を調査すべきだとの指摘を受けていた。 空気中の放射性物質は降雨などで地表に沈着するため、地上に近づくにつれ高い線量が測定される傾向にある。13日午前10時の測定では、山形、栃木、群馬、和歌山で今までの方法で検出された線量の2倍を超える数値が検出された。 【関連記事】 〔写真特集〕福島原発〜水素爆発の跡〜 【動画】30メートルのしぶきを上げ、迫る大津波=