昨年12月から今年1月にかけて、大学の研究室等のウェブサイトが多数改ざんされたとの報道がありました。その主な原因は、大学等学術組織特有のウェブサイトの管理・運用の事情にあると考えられます。 そこでIPAは、ウェブサイトの管理・運用について、学術組織に向けた注意喚起を行います。 大学等の学術組織では公式ウェブサイトのほか、研究室やサークル等の単位で独自に開設・運営しているウェブサイトが多数あります。そして、独自ウェブサイトはその役割が終了しても、閉鎖されないことがあります。一方、組織側ではセキュリティ対策の実施体制が十分でなく、個々のウェブサイトを確実に把握・管理できていないと考えられます。 その結果、多くの学術組織において、セキュリティ対策が不十分なウェブサイトが相当数放置されたままであるという状況が、多数のウェブサイト改ざんを招いている主な原因といえます。 学術組織では、研究室単体の情報