老後に「夢の時間」はやってくるのか 定年後は本当に本が読めるのか!? これは、ある雑誌で特集されていたテーマである。 たしかにある年齢層にとっては興味のあるテーマだろう。 いま、働くことで時間がないが、もしたっぷりの時間ができれば、自分の好きなことをしたい、それは可能だろうか、という特集である。 読書好きにとっては「ただひたすら好きな本だけを読み続けられる時間」が夢であって、定年すれば、つまりいままでどおり働きに行かなくなれば、老後は夢の時間がやってくるのだろうか、という問いかけである。 人によって事情は違う。 かつてもう30年以上前だとおもうが、だから昭和が終わってすぐくらい、テレビで、キャスターだかコメンテイターだか、記憶が定かではないのだが、その人がいまどんどん映画を録画している、という話をしていたことがある。 テレビでは、昔はいまよりもっと映画を放送していて、それを全部ビデオテープ