9月になりましたね。 そして来週9月9日は「重陽の節句」(ちょうようのせっく)です。この日は菊に長寿を祈る日であり、菊の花びらを浮かべたお酒を飲むのが習わしになっています。この日から桃の節句までは、酒を温めて飲むという習慣もあったようですね。 9月になると酒呑みは、今年のサンマの水上げはどうかな、戻り鰹はいつ頃からかな、鮭やマスもこの時期からだよな、そして何よりキノコだ、と1人妄想にふけります。 そして何をおいても「燗酒」(かんざけ、かんしゅ)です。夏はどうしても冷たいお酒を選んでしまいますが、9月9日からは気持ちも切り替えられますので、燗酒が飲みたくなるものです。燗の種類というのは温度の低い順から <低>日向燗(ひなたかん)→人肌燗→ぬる燗→上燗→熱燗→飛切燗(とびきりかん)<高> という段階がありますが、日向や飛切なんて注文してはいけません。知ったかぶりや度を越すウンチクは通用しません