40年以上の時を経て 週刊少年ジャンプは、日本でもっともよく読まれている漫画雑誌である。 その部数については、ここのところ常に「部数が落ちた」という方向でしか報道されないが、しかし毎週200万部近く売れているというのは、驚異的な部数である。いまでも漫画好きの若者と話すとき、ジャンプの作品を話題にすると、だいたい話が尽きない。 2017年の夏ごろから、私は少年ジャンプの連載中の漫画を全作品くまなく読むことを始めた。それまでジャンプを買って、気になる作品だけ(3、4作)をつまむように読んでいただけなのだが、とにかく最初の漫画から最後の漫画まで、必ず毎号すべて読むようにした。 なぜだかよくわからない。とにかくそういうことを始めたのだ。 振り返ってみると、少年ジャンプを端から端まで読んでいたのは、はるか古く『男一匹ガキ大将』『ハレンチ学園』『トイレット博士』などが載っていた1970年ごろにさかのぼ