引くに引けない局面だが 5月9日から2日間の予定で米国の首都ワシントンで開催された米中貿易協議は、米国通商代表部(USTR)代表のロバート・ライトハイザー(Robert Lighthizer)と中国副首相の劉鶴(りゅうかく)との間で討議が行われたが、米中間に横たわる深い溝を埋めることができず、合意に至らぬまま5月9日夜に決裂した。 これを受けて米国政府は5月10日の米国東部標準時0時1分から中国からの輸入品2000億ドル相当に対し関税率を現行の10%から25%に引き上げる制裁措置を発動した。また、5月13日にはトランプ大統領が現状のところ課税対象外となっている中国からの輸入品3250億ドル相当に対して最大25%の関税率を適用する手続きに着手するようUSTRに命じたというが、適用の開始時期については未定とされている。 一方の中国は5月13日に報復措置として、米国からの輸入品600億ドル相当の