免疫力は男性の方が低い傾向にあり、これは女性より平均寿命が短いことにも影響しているとか 写真提供/getty images 最近の本や雑誌、テレビなどでよく見る「免疫力」。なんとなく病気になりにくくする力のことだと思うけど、風邪をひきやすいボクとしてはなんとかそれを高めたいところ。でも、そもそも免疫力とは何のことなのだろう? 理化学研究所の免疫発生研究チームでリーダーを務める、河本宏さんに聞いた。 「免疫とは感染症をもたらす病原体から体を守るためのシステムのことです。免疫力という言葉は免疫機能という意味で一般に使われていますが、厳密にいえばこのように体に備わった恒常性を保つ力には、通常『力』という言葉はつけません。例えば自律神経『力』とか、内分泌『力』といわないように、専門用語として『免疫力』という言葉はないのです」 昔は抵抗力と呼ばれていたものが、免疫力と言い替えられるようになったと
がんでは最多の年間7万人が国内で亡くなる肺がんの治療に、有望な新薬が生まれそうだ。がんの原因となる遺伝子の働きを妨げる薬を飲んだ6割近くの患者の腫瘍(しゅよう)が小さくなったことが、治療薬の承認に向けた米韓豪での臨床試験(治験)で確かめられた。大きさが変わらなかった例も加えると9割に効果があった。試験には日本人の患者も参加した。 この遺伝子は間野(まの)博行自治医大教授(東大特任教授)が発見したEML4―ALK。試験では、この遺伝子を持つ82人の患者を対象に1日2回、がん化を促す酵素の働きを抑える「ALK阻害剤」という薬を飲んでもらった。その結果、57%の患者の腫瘍が消えるか小さくなった。33%は腫瘍の大きさが変わらず安定していた。副作用の多くは軽い吐き気や下痢。治験は昨年末から、日本でも行われている。 間野教授によると、この遺伝子を持つのは肺がん患者全体の約5%だが、50歳以下の若年
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く