Node.js v0.6 の新機能として cluster モジュール が導入されました.cluster モジュールは,HTTP を含めた TCP 接続を複数の子プロセス (ワーカプロセス) で処理することにより,特にマルチコア環境でのスループット (リクエスト/秒) を向上するための機能です. しかし,ドキュメントにはその使い方が書かれているだけで,どのように実現されているかは書かれていないので,ここで簡単に紹介しておきます. Node.js のクラスタ機能は v0.5.10 で突然コマンドラインオプションとして導入されましたが,直後の「東京 Node 学園祭 2011」が行われた頃にはコマンドラインオプションは廃止されて cluster モジュールによって API が提供されるようになり,その翌週の v0.6.0 リリース数時間前にはその API が変更されるというドタバタぶりでした