組織におけるプロセス改善を推進する際、具体的な活動内容を計画・定義できるよう、改善活動の典型的なライフサイクルを示したリファレンスモデル。「開始」「診断」「確立」「行動」「学習」の5つのフェイズで構成されており、各フェイズの頭文字から「IDEAL」と呼ばれる。 もともとはソフトウェアプロセス改善(SPI:software process improvement)プログラムにおける改善活動の計画・実行を支援するためのモデルで、カーネギーメロン大学 ソフトウェアエンジニアリング研究所(CMU/SEI)によって定められた。現在では、組織変革のモデルと位置付けられる。 開始フェイズ( I -initiating) プロセス改善の実施に先立って、改善活動の背景を明らかにして改善の動機付けを行い、主催者の態度を固め、支援体制・活動体制を確立する。IDEALモデルでは、各フェイズを繰り返し行うことが前提