NECは無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)の自動最適化技術を開発した。ロボットや車両などの遠隔制御に使う技術で、5G(第5世代移動通信システム)ネットワークを端末の通信要件に応じて制御する。今後実証実験を行い、RANを高度に制御する「RAN Intelligent Controller(RIC)」に搭載した上で、2025年度中の実用化を目指す。 今回開発した技術は、ロボットや車両など端末の稼働実績を学習した2つのAI(人工知能)が連動することでRANパラメーターを動的に制御する。RANパラメーターの例としては変調符号化方式、無線資源割り当て、最大許容遅延などが挙げられる。まず、端末単位の通信要件や無線品質の変動をAIを活用して分析する。この分析の結果に基づき、別のAIがRANパラメーターを端末単位で制御する。 従来、RANパラメーターはネットワーク