28日、車が炎上して5人が死亡した中国・北京の天安門広場の一帯は、一夜明けた29日、厳重な警備態勢が敷かれ、中国政府が事件に神経をとがらせていることをうかがわせています。 この事件は28日、北京で車が歩道に突っ込んで数百メートル走ったあと、天安門の前にある橋の欄干に衝突し、その後燃えたもので、車内にいた3人と、巻き込まれた中国人とフィリピン人の観光客2人の合わせて5人が死亡しました。さらに、30代の日本人男性1人を含む、観光客や警備担当者など38人がけがをし、当局は事件として捜査しています。 一夜明けた29日、現場には車が炎上した痕跡はなく、天安門広場の周辺は普段どおり大勢の観光客でにぎわっていました。 しかし、車が歩道に進入した場所には車止めが設置され、周辺には大勢の警察官が配置されて観光客らに名前や住所などを確認する証明書の提示を求めるなど、厳重な警備態勢が敷かれています。 現場で撮影