南極に住むアデリーペンギン約15万羽が、居住地が巨大な氷山に阻まれて餌を捕るために海に出られなくなったことが原因で死亡した。オーストラリアとニュージーランドの研究者が2月2日に発表した研究結果で明らかになった。ペンギンたちは海に出るまでに往復約120kmも移動しなければならなくなっているという。テレグラフ紙などが報じた。 研究によると、この氷山は約20年に渡って南極大陸のコモンウェルス湾に浮かび、「B9B」と呼ばれている。B9Bの面積は推定2900平方キロメートル。ガーディアン紙によると、ローマ市とほぼ同じ広さに相当する。