先月26日、セブン&アイ・ホールディングスは傘下のそごう心斎橋本店(大阪市、店舗面積4万平方メートル)をJ・フロントリテイリング傘下の大丸へ売却すると発表した。 メガ百貨店同士の大型店売買は初めて。そごうは8月末をメドに同店を閉鎖し、その後、大丸へ引き渡す予定とのこと。 大丸は隣接地に持つ大丸心斎橋店とあわせて約7万8000平方メートルを一体的に運営することで、大阪地区での競争力を高める狙いだというが、私には疑問だ。 大丸に限らず、百貨店業界全体として戦略的な構想が欠如していると私は感じる。 大阪市内の主な百貨店の現況を見ると、明らかに大阪は百貨店がオーバービルド状態にある。それは大型百貨店の売り場面積を見ても明らかだ。 ・阪急百貨店梅田本店:6万6237平方メートル(12年に8万4000) ・高島屋大阪店:5万6000平方メートル(10年に7万8000) ・近鉄百貨店阿倍野本店:8万24