来年の東京五輪陸上のマラソンと競歩の開催地を札幌市に変更する案に対し、東京都が既に前倒ししているマラソンのスタート時間(午前6時)をさらに繰り上げ、午前3時も含めた「未明」として都内で開催する案を検討していることが24日、分かった。競歩についても日陰の多いルートの変更案を検討。30日から開かれる国際オリンピック委員会(IOC)の調整委員会で巻き返しを図りたい考えだ。 東京都は24日、IOCのジョン・コーツ調整委員長が25日に都庁で小池百合子知事と会談すると発表した。マラソンと競歩の札幌変更案への理解を求めるとみられる。 IOCが札幌への変更案を発表したのが16日。翌日にはIOCのトーマス・バッハ会長が「決定だ」と述べた。カタール・ドーハで10月6日に閉幕した陸上世界選手権のマラソンが、酷暑で棄権が相次いだことをきっかけに札幌案が浮上した。ただ、都によると、IOCは変更を決定したのではなく、