クラウドサービスの市場拡大と競争激化に伴い、クラウド事業者やデータセンター事業者はより競争力のある価格設定と収益向上のため、クラウドに対応した安価で柔軟に拡張できる郊外型データセンターや海外データセンターの事業展開を急いでいます。 データセンター需要が伸びている背景には、企業のプライベートクラウドの構築ニーズのほか、ECサイトやソーシャルゲームなどのコンシューマ向け市場においても利用が拡大していることがあげられます。 さらに、大量のデータを蓄積し処理するビッグデータの動きも、データセンター需要を後押ししているといえるでしょう。 では、ここで、国内における郊外型と首都圏データセンターの動向について整理をしたいと思います。 国内における郊外型データセンター動向 ■IIJ IIJは2011年4月、島根県松江市に「松江データセンターパーク」を開設しました。外気冷却による低消費電力を実現した空調モジ